意外にも生まれは奈良県。そのあと下関に。
18歳で防府の料亭に住み込み3年間働いた。
下関に帰ってきて、長府のお寿司屋さんでさらに修行をした。
腕に自信があった。だから自分自身の店を持ちたいという欲望が強くなっていった。だから独立するという道筋は、必然なものへと。
22歳で居酒屋を持った。
31歳になったとき、居酒屋ほろ酔いというお店は3店舗になっていた。豊前田と唐戸と山の田。だけど、結果的には全部潰した。今でも稀に振り返ります。潰した理由は何がいけなかったのか?板前だったけど、経営者じゃなかった。でも腕が良くても、経営者としての才覚が欠けていた。だから、借金がいっぱいに。
結果3000万の借金に。前妻ももちろん逃げた。妻も家も失った。夢も希望もない日々が続いた。そんなときに、当時の旅館組合の組合長から言われた言葉で目が覚めた。
「お前には腕がある。」やっぱり人との出会いというのは、大切なことだ。救われた思いもありましたが、その言葉で現実を受け入れることができ、そしてようやく前を向けた。
これが藤フーズ設立夜明け前の流れです。決して誇らしいものではありませんが、でも、この道のりがあったからこそ、藤フーズができた。だからこそ、今となっては、誇りはしないものの、必然な事実として、受け止めてホームページにも掲載することと決めたのでした。