山口県飲食業生活衛生同業組合の戦いを残しておきます。2020年5月10日WEBインタビュー
橋口
「青木社長がコロナを意識した当初はどんな思いでした?」
青木
「噂は結構前から聞いていたけど、自粛という行為をここまで遵守するとは、当初想定していなかった。そこはちょっと読み違えたところではあるね。でも、自粛とか不要不急とかそういうことばを毎日毎日耳にすることになり、これは飲食店どうしたらいいんだろう?という答えが最初出せないでいた。本心は、開けとけばいいじゃん。だけど、世間体もあるし。というところで。」
橋口
「青木社長が動こうと思ったきっかけは、いつですか?」
青木
「東洋経済読んでて、というかショッキングな見出しが気になりなんだけど。表題は、コロナで半分がなくなる?飲食店「倒産ドミノ」。落合さんとか鎧塚さんとか服部さんが岸田さんにこのままでは倒産する飲食店がたくさん出てきます」という話をするときの記事なんだけど、まあそのとおりなんだよね。実情も容易に予測される未来も。これから起こるであろうシナリオも。ほんと倒産ドミノ。違うのは、半分で済むのかな?というところくらい。」
橋口
「私自身も元々水商売の出身ですんで、ホント現状痛いほどわかるんですけど。」
「誰も救いの手を差し伸べそうにもない現状についてはどう思われました?」
青木
「多分苛ついたり、怒ったり、憎しみ持ったりもあると思うわけ。でもね、そんな感情に陥る暇がなかったというのが現実かもしれない。やっぱり飲食店組合やっているから、同志じゃんね。そんな人たちがみすみす店を畳む。とか考えたくもなかったし、そうさせないようにしなきゃならん。ってことで、とにかく人に会ったね。なんとかしてくれ。と、どうしたらいいのか?と。お願いと嘆願と。そんな状況。今尚。」
橋口
「それで市長のもとへ?」
青木
「そう。飲食業界としての要望書を提出させてもらった。そしたら、前田市長から「街として、飲食の灯りを消すわけにはいかない。是非とも出来ることを全力で応援します!」との心強いお言葉をいただいた。」
橋口
「そのあとは?」
青木
「山口県の休業要請を受けて、県飲食の理事会を開催した。三密さけてね。社交業界は壊滅的。このままならもう今月来月で閉店となってしまう。その切迫観念で会議を進行した。個人で出来ること、組織として出来ること、行政にお願いすることをしっかり討議し、組合員を守る。組織を守る今こそ正念場だった。全員危機感持ってた。それから4月23日山口県議会に「休業要請に対する、自粛飲食同業者への支援」の要望書持っていった。そしたら23日夕刻に村岡嗣政県知事の記者会見で、休業協力支援金上限30万円。24日に、休業要請対象外の県内全飲食事業所にも一律支援金10万円。と方向示された。」
橋口
「実行力ですね」
青木
「でもまだまだ。なので28日、村岡嗣政県知事に県飲食組合として山口県独自の協力金給付金の御礼と長期化が予想されるコロナ感染の自粛について第2段、3段の引き続きの支援のお願いに県飲食組合顧問の塩満県議と吉田県議、そして副理事長お二人とで陳情に行ってきた。」
「村岡知事から何とか踏ん張ってください。県としてもしっかりサポートしてくださるとの強いメッセージをいただけた。業界を守る。仲間を守る。今こそ行動有るのみ!やるしかない!」